関西ギャラリー探索|建物と人:特別編 前半

篠山、此花、南船場のおすすめスポット

In 特集記事 by Mitsuhiro Sakakibara 2015-03-03

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2014年4月から、関西圏のギャラリーを「どんな空間か」に焦点を当てて見る、というテーマでこれまで7箇所のギャラリーを紹介してきました。2015年になったということもあり、新たに「関西ギャラリー探索|建物と人」というタイトルをつけてみました。

継続の間に残念なこともありました。第1回目に紹介した京都は北白川にあるBlack Bird White Birdが、2014年12月14日に閉廊してしまいました。最初の取材先としてとても丁寧に対応していただいたことが印象に残っているので、残念です。再開の日を心待ちにしたいと思います。

一方で嬉しいこともありました。先日「記事を見てこのギャラリーに行ってきました」という旨のご連絡をいただきました。紹介するひとつひとつのギャラリーに訪れて欲しい、という想いで書いていますので、大変にありがたい一言。が、そのご連絡をいただいた後に「そこに行かれるのだったら一緒にここ行くといいですよ」というところを紹介したかった、という思いが湧いてきました。

今回は、2回にわたって、これまでの連載を振り返っていきます。連載記事の中では個々のギャラリー空間の紹介に集中するあまり届けられなかった「一緒にここ行くといいですよ」もご紹介します。

後半は「関西ギャラリー探索|建物と人:特別編 後半ー七条大宮、苦楽園、信楽のおすすめスポット」

兵庫、篠山市「colisimo」「rizm」と一緒にここ行くといいですよ
「遠方からでも来た甲斐があったな、と思ってもらいたい」

元郵便局のギャラリー&カフェ&ショップ「colissimo」と、元米倉のギャラリー「rizm」の、ノスタルジックな中に洗練された雰囲気がある改修を見ていきました。

近年クリエーターが移住して拠点にしている兵庫県は篠山の今田(こんだ)という地にあり、最寄り駅からはバスで数十分という距離なため、なるべく車での来訪がおすすめです。現在は冬季休業中で、今年の営業開始は3月21日の予定。車で行かれる際はちょっと足を伸ばし、兵庫県三田市にあるgrafが改修設計をおこなった元牛小屋、現在では本と雑貨と喫茶スペースのあるお店となっているBarnshelfにも訪れてみてください。

◯その他のおすすめ
その名の通り今田界隈を紹介するフリーペーパー『コンダフル』は一見の価値あり。紙面もサイトもともに見やすく気配りのあるデザイン。近くには兵庫陶芸美術館もあり、陶芸に関連する展示を広い空間でゆっくりと見ることができます。

・Barnshelf:http://barnshelf.com/
・コンダフル:http://kondaful.com/
・兵庫陶芸美術館:http://www.mcart.jp/

大阪、此花区「the three konohana」と一緒にここ行くといいですよ
「ホワイトキューブと和室、対照的な双方の展示室を使ってもらうことを展示の前提にしています」

大阪此花区を拠点にする建築ユニット「NO ARCHITECTS」とオーナーでありキュレーターでもある山中俊広さんの共同によってつくられたギャラリーを紹介しました。

アーティスト、クリエイター問わず面白い人たちがたくさん活動し、人的資源の厚みを感じさせる此花。界隈にはアトリエ、ギャラリー、オルタナティブスペースも多くあり、そんなスポットを一挙に知りたいという人には、毎年開催されているイベント「見っけ!このはな」がおすすめ。ギャラリーからであれば四貫島PORTを目印に散歩してみても面白いと思います。

◯その他のおすすめ
このエリアは日常生活も魅力的。the three konohana近くには銭湯千鳥温泉があり、やすく美味しい串カツとお酒が飲める居酒屋塩政があり、そして常時動いているのでつかまえないといけないラーメン屋台イナリ軒があります。ぜひ一度ご体験を!

・見っけ!このはな:http://mikkekonohana.tumblr.com/
・四貫島PORT:http://shikanjima-port.jp/
・千鳥温泉:http://www.osaka268.com/public_bath/c_konohana/#PubTa
・塩政:http://gourmet.gazfootball.com/k/izakaya/shiomasa.html
・イナリ軒:常時動いているので、夜の梅花エリアをブラブラしていると遭遇します。

大阪、南船場「Gallery&Space SIO」と一緒にここ行くといいですよ
「ホワイトキューブじゃないと現代美術の可能性を見せられないと思い込んでいた」

京都の建築事務所expoによる設計で古民家をギャラリーに改修。作家による新たな空間の使い方を発見できたと語るオーナー角田有さんらが運営するスペースを紹介。

大阪の繁華街のひとつ心斎橋にほど近いエリアにあるギャラリーなので、地下鉄心斎橋駅やなんば駅で降りて歩いて訪れてみてもよいかもしれません。最新情報はギャラリーのFacebookページからどうぞ。心斎橋からの寄り道としては、「大阪農林会館」をおすすめします。1930年代に建てられたビルが現在は新たなテナントに利用されています。独特なセレクトの店舗に出会いつつ、かつての時代の名残を建築を通して楽しむことができます。建物が好きな方にはとりわけおすすめします。

◯その他のおすすめ
「Gallery&Space SIO」の界隈には「ギャラリー・アビィ」や「BEATS GALLERY」といったギャラリーもあります。ご一緒にぜひどうぞ。

・Gallery&Space SIO Facebookページ:https://www.facebook.com/SioGallerySpace
・大阪農林会館:http://www.osaka-norin.com/
・ギャラリー・アビィ:http://g-avi.com/
・BEATS GALLERY:http://beats-gallery.com/

後半につづきます!

関西ギャラリー探索|建物と人

1】京都、北白川「Black bird, White bird」(閉廊中)
「協力してやれば20点のときもあれば、200点のときもある」
2】兵庫、篠山市「colissimo」「rizm」
「遠方からでも来た甲斐があったな、と思ってもらいたい」
3】大阪、此花区「the three konohana」
「ホワイトキューブと和室、対照的な双方の展示室を使ってもらうことを展示の前提にしています」
4】大阪、南船場「Gallery&Space SIO」
「ホワイトキューブじゃないと現代美術の可能性を見せられないと思い込んでいた」
5】京都、七条大宮「trace」
「色がついてなくて、「京都らしさ」がないところが魅力」
6】兵庫、苦楽園「galerie6c」
「誰にも頼まれてないんですが、勝手な使命感にもえてしまった」
7】滋賀、信楽市「文五郎倉庫」
「こんな建物、信楽では他にまったくない」

Mitsuhiro Sakakibara

Mitsuhiro Sakakibara . 建築や都市のリソースを利用して暮らし働く人の声を集め、彼らへのサポートを行う。個人として取材執筆、翻訳、改修協力、ネットカフェレポート等を実施。また、多くの人が日常的に都市や建築へ関わる経路を増やすことをねらいとし、建築リサーチ組織「RAD(http://radlab.info/)」を2008年に共同で開始。建築展覧会、町家改修その他ワークショップの管運営、地域移動型短期滞在リサーチプロジェクト、地域の知を蓄積するためのデータベースづくりなど、「建てること」を超えた建築的知識の活用を行う。 ≫ 他の記事

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