関西ギャラリー探索|建物と人:特別編2 前半

ー京都、和歌山、神戸のおすすめスポット

In 特集記事 by Mitsuhiro Sakakibara 2016-02-29

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2014年4月から、関西圏のギャラリーを「どんな空間か」に焦点を当てて見る、というテーマでこれまで12箇所のギャラリーを紹介してきました。「関西ギャラリー探索|建物と人」というタイトル通り、それぞれの建物や空間とともにある、運営者や建築家などといった人の思いに焦点を当てていきました。

紹介したギャラリーの中には、残念ながらすでに閉廊してしまったところもありますが、どのギャラリーも魅力的な場所にありました。連載記事の中では個々のギャラリー空間の紹介に集中するために届けられなかった周辺環境の紹介も、機会があれば行いたいと毎回思うので、今回をその機会にしたいと思います。



ということで、今回は、2回にわたって、これまでの連載の振り返り(2回目)をしていきます。

1回目の振り返りはこちら
関西ギャラリー探索|建物と人:特別編 前半
関西ギャラリー探索|建物と人:特別編 後半



京都、京都市「kumagusuku」と一緒にここ行くといいですよ
「宿泊型のアートスペース」KYOTO ART HOSTEL kumagusuku完成!」

自身もアーティストである矢津吉隆さんが京都の二条城近くにつくった、宿泊しながらアートを楽しめるホステル「kumagusuku」を紹介しました。

最寄り駅である阪急大宮駅の周辺は知る人ぞ知る飲み屋街として有名ですが、北に進むと三条商店街を越えて二条城へ至り、京都駅向きの南側には以前「trace」とあわせて紹介した「REDIY」などがあります。観光や交通の要点から移動する際に経由すると便利な位置にkumagusukuはあり、それが他ならぬ宿泊施設であるというところに特徴があります。京都に訪れた際はぜひ泊まってみてください。



◯その他のおすすめ
少し距離はありますが、五条通り沿いやその近くに気になる場所が続々と生まれています。最近できた「MTRL KYOTO」は、ものづくりができるカフェFabCafeなどを手がけるロフトワークが京都につくったクリエイティブラウンジ。コワーキングスペース/ショップの「つくるビル」とあわせて、クリエイターにとって魅力的なエリアになりそうです。その近くにあるご飯屋さん「iroiro」は以前からこのエリアにあり、他では見られないセレクトがなされた本屋「YUYBOOKS」が併設され、23時までやっているのでおすすめです。

・trace:http://trace-kyoto.com/
・REDIY:http://mayshare.chu.jp/REDIY/
・MTRL KYOTO:https://mtrl.net/kyoto/
・つくるビル:http://www.tukuru.me/
・iroiro:http://iroiro.in/



和歌山、和歌山市「onomachi α」と一緒にここ行くといいですよ
「作家と相談しながらではなく、作家が「いまつくりたいもの」を見たい」

お世辞にも芸術関連施設が多いとは言えない、南海電気鉄道の南海本線和歌山市駅(和歌山駅とは別です)周辺にあるギャラリー「onomachi α」を紹介しました。

現在はインテリアや特注家具デザインを行うILMAの持ちビルを利用しているonomachi αですが、以前、まだ「小野町デパート」という名前だったころは歴史的建造物の中にありました。1927年に建てられた旧西本組本社ビルという、かつて建築会社の本社ビルだった建物がそれ。2000年には国の登録有形文化財に登録され、現在ではオフィスやスクールに使われているため中には入れませんが、外側から眺めるだけでも好きな人にとっては魅力となるでしょう。



◯その他のおすすめ
onomachi αのオーナーである別所さんのお父さんがオーナーを勤めていた画廊「ビュッフェ」は、現在では「ビュッフェファイヴ」という名前になり、別所さんの弟さんが引き継いでいます。特徴的な建物のこの画廊に、ぜひ訪れてみてください。

・旧西本組本社ビル:http://www.nishimoto-jp.com/
・ビュッフェファイヴ:http://www.buffetfive.com/



兵庫、神戸市「KIITO」と一緒にここ行くといいですよ
「もともとからある建物や空間に魅力を感じてもらいたい」

1920年代後半から30年代前半につくられた元神戸市立/国立生糸検査所という2つの建物を改装した「デザイン・クリエイティブセンター神戸 KIITO」を紹介しました。

神戸の繁華街である三宮からずいぶん南下した海側にあるこの施設。頻繁にイベントや展示などが行われており、またカフェもあるので、神戸観光の際に足を伸ばして、という利用の仕方がまずおすすめ。ですが、すぐ南にジャンボフェリー乗り場に近いため、フェリーをつかって小豆島や直島の方に行く前にKIITOに立ち寄ってみるのもいいかもしれません。

◯その他のおすすめ
「ネオゴシック」と呼ばれる様式でつくられたもともとのこの建物。建築好きの人にとっては対面にある「神戸税関」の建物も魅力となることでしょう。ここから西に進むと「cafe Fish!」が。この店の前にあるオブジェ「フィッシュダンス」は、スペインのビルバオグッゲンハイム美術館などを手がけた建築家フランク・ゲーリーさんによるもの。1987年に神戸開港120年を記念してつくられました。

・神戸税関:http://www.customs.go.jp/kobe/
・cafe fish:http://www.cafe-fish.com/


後半につづきます!


京都、京都市「kumagusuku」
「宿泊型のアートスペース」KYOTO ART HOSTEL kumagusuku完成!
http://www.kansaiartbeat.com/kablog/entries.ja/2014/12/kumagusuku.html
和歌山、和歌山市「onomachi α」
作家と相談しながらではなく、作家が「いまつくりたいもの」を見たい
http://www.kansaiartbeat.com/kablog/entries.ja/2015/04/onomachi.html
兵庫、神戸市「KIITO」
もともとからある建物や空間に魅力を感じてもらいたい
http://www.kansaiartbeat.com/kablog/entries.ja/2015/06/kiito.html
奈良、宇陀市「室生山上公園芸術の森」
景観にも安全性にも配慮しながら公共事業とアートを結びつける
http://www.kansaiartbeat.com/kablog/entries.ja/2015/08/murou.html
滋賀、彦根市「高橋美術」
地域密着型というのは避けたいと思ったんです
http://www.kansaiartbeat.com/kablog/entries.ja/2015/09/takahashibijutsu.html
大阪、住之江区「コーポ北加賀屋」
来た人がそこだけで帰っちゃうのはもったいない
http://www.kansaiartbeat.com/kablog/entries.ja/2015/12/coopkitakagaya.html

Mitsuhiro Sakakibara

Mitsuhiro Sakakibara . 建築や都市のリソースを利用して暮らし働く人の声を集め、彼らへのサポートを行う。個人として取材執筆、翻訳、改修協力、ネットカフェレポート等を実施。また、多くの人が日常的に都市や建築へ関わる経路を増やすことをねらいとし、建築リサーチ組織「RAD(http://radlab.info/)」を2008年に共同で開始。建築展覧会、町家改修その他ワークショップの管運営、地域移動型短期滞在リサーチプロジェクト、地域の知を蓄積するためのデータベースづくりなど、「建てること」を超えた建築的知識の活用を行う。 ≫ 他の記事

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